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Napの考えること Nap Acoustic Live http://www.hiyoshinap.com

by Nap-takemura

考えること(その80)



いよいよ、2017年7月29日よりitunes等々で配信が始まる、「原石Ⅵ」の最終ミックスの追い込みをこの時期特有の湿った暑い空気と戦いながら挑んでいる私でございます。皆様におきましてはいかがお過ごしでしょうか。


さて、今回の原石シリーズもレギュラーから選出された12組の音源ですが、これまでの録音方法と違うところは、4月から6月までの3回にわたるライブ音源から一曲を選んだということです。


それぞれが代表的な曲の一つであり、また、ライブならではの緊張感と勢い等々による高まりはミックス作業中もひしひしと伝わってきます。彼らのオリジナル曲に込めた熱き魂の歌を多くのリスナーに感じ取ってもらいたいと心から願っております。


Napのレギュラー陣を中心に制作してきた、この「原石」シリーズもおかげさまで今回が六作目です。今少し振り返りますと、やはり、その時代その時代の世の中の空気のようなものも一緒に詰め込められているのだと感じます。


現在出演しているアーティストは、Napを開いた2001年12月、その翌年から毎月出演している筋金入りのアーティストもいらっしゃいますし、転勤やその他諸々の環境の変化などにより、一旦離れていたアーティストがまた舞い戻り出演してくださっているアーティストも多くいます。それが15年の重みなのかと感謝しつつ、感慨深いものがあります。


そしてまた、これからのNapの未来を新たに示す時でもあります。開店当時には少なかったアコースティックライブハウスですが、今では、ライブバー的なお店を含めると相当数あると思いますが、昔ながらのノルマ制で運営しているNapのようなライブハウスは、それに値する内容がより求められています。


当たり前のことですが、求められる価値がなくなれば、いずれたち消えてしまうでしょう。この15年間、Napが続けることができた原動力の中心は一体何であったのか、そして、これからの未来、ライブハウスに求められるのは何かをもう一度、原点に立ち返って考えることも必要です。


「果たしてなぜ、私は今も音楽を続けているのか。」私の中ではこれが原点であり、この店を始めたきっかけです。家でギターをつま弾いたり、レコード店で音楽を視聴したり、はたまた好きなプロの演奏会に出かけたりしながら、空気を吸うみたいに、自然に心はいつも音楽を求めていたサラリーマンの頃。


すでに一つの目標から心も体も離れ、日々の生活だけに追われる時期を私も経験しました。しかし、そんな頃も日記をつけるみたいに曲をつくり続けていました。つまり、何も中身は変わっていなかったことにだんだんと気づいたのです。


表面上はどこかの箱にしまいこんだのに、また知らぬ間に、目の前に、それが用意されている。そんなふうに、常に音楽がそばにいるのだと分かりました。何も特段に繊細に考えるものではなく、自分が単純に素直にすっと受け入れるべきもの。それが音楽なのだとわかった瞬間でもあります。


だからこそ、私は今もライブハウスという仕事は特殊なものだと考えることがあります。音楽が好きな人間が一番幸せな気持ちになる場所であり、裏方である私は、その一番良い顔を見ることができるということ。それが仕事冥利とも言えます。音楽も一つの娯楽といえばそうですが、音楽だからこそ特別な力が備わっていると感じます。


Napは何を大切に考えるべきか、それを常に自分に問いつつ、その時代時代の空気を肌に感じながら、これからもたくさんの音楽好きの人々が集う場所になれるよう、スタッフ一同精進したいと思います。 


そして末筆とはなりましたが、今月の、7/29より配信される、オムニバスアルバム「原石Ⅵ〜Move on〜」のダウンロードもぜひよろしくお願い申し上げます。

FISH RECORDS 兼 日吉Nap代表 竹村龍彦





























# by Nap-takemura | 2017-07-04 09:35

ブーメラン。

考えること(その79)



絵画の好きな人が美術館に行くように、音楽の好きな人がライブ会場に足を運ぶわけですが、いずれもその場所に行くことで得られるであろう、満足感や幸福感のようなものを期待して行くのだと思います。


自分もそれを忘れないようにと、努力を重ねているはずなのですが、残念ながら、日々の練習や鍛錬に必ずしも結果が現れると限りません。単なる言い訳ですが(笑)。


まあ、事実として、生まれ持った才能というのも少なからずあるには違いありませんが、成功者のほぼ皆が言うように、実際は、その人の才能の大小ではなく、そのための努力を惜しまない者だけが、結果、プロの世界に行けるということは、この仕事を通しての経験として分かる気がいたします。


しかし、やはり一番大事なことはプロであっても無名のアマチュアであっても、先に述べたような、表現者である自分が、受け手側の心を想像する力を失ったらいけないなと。どんな場所であろうとも(メジャー、マイナーに限らずに)、もし公の場所に立つ表現であるのならば、そこの部分はちゃんと押さえておきたい。そう心から願います。


現代は、誰しもが簡単にネットを通じて自己表現するアイテムが塵の数ほどあります。良いも悪いも含め、いとも簡単に世の中に公開されます。おかげで、なんだかなあ、と思うものも決して少なくないとは思うのですが、芸術性の高い低い、その真実も含め、結果のすべては、世の中の評価により決まることに今も昔も変わりありませんね。


だからこそ、いつも、自分の足先は今どこに立っているのか。そのことを常に、確かめつつ、歩みを進めることが重要なのだと感じる今日この頃です。


決して表現者たる者、臆病になってはいけませんが、一度外に出たものは、聴くもの、観るものだけではなく、自分にもブーメランのように結局は返ってくるものです。だからこそ、自分を誇れるような、そしてできれば誰かの希望の力になれるような作品を創りたいと願いつつ。


まあ、いつもながら言うは易しですが(苦笑)。ここ、日吉Napに集うアーティストの皆さんが奏でる音楽がこれからもそうであることを希求しつつ、私たちスタッフも裏方として、気を引き締めて、精進していきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


初夏の風漂う夕暮れを感じつつ。Nap代表 竹村龍彦































# by Nap-takemura | 2017-05-08 18:07

音楽の道場。

考えること(その78)



僕は10代の後半に音楽を生業にしようと決め、上京し、小さなライブハウスで活動しながら夢を追っていました。そして運良く、某事務所に送ったデモテープがキッカケとなり、プロの前座をやりながらデビューを目指していた時期があります。


そんな僕が今こうして横浜日吉でライブハウスを経営している不思議を思います。15年間の運営を続けてきて強く思うことは、ライブハウスは、「音楽の道場」だと感じることです。自らの力で成長しようとする意思を手助けをする場所、それが「Nap」の存在意義だと考えます。


現在、Napでは通常ライブにおいて様々なお題を出したイベントを開催しています。すでにご出演の方はもちろん、いまここで初めてNapを知った方も大歓迎です!


まずは、簡単な活動歴、プロフィール等々をメール、またはお電話にてお知らせくだされば結構です。

(詳しくは、当サイト日吉Napをご参照願います。)


これからもNapの母体レーベル「FISH RECORDS」のキャッチコピー、「サカナの数だけ音楽スタイル」を存分楽しめる場所になれますようこれからも精進いたします。重ねてよろしくお願い申し上げます。Nap代表 竹村龍彦


































# by Nap-takemura | 2017-03-14 13:39

2017年 元旦

考えること(その77)


明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

さあ、なんと今年の空は金色になるそうですよ! なんてことはあるわけはございません、はい、当然ですねー。

でも、年の変わり目に何か変化をはっきりわかる事があれば面白いのにな、と小さい頃考えたことがありました(苦笑)。

今年も年が明けたからといって何も変わりはしませんが、気持ちだけは今日から始まる一年を新鮮な心で受け止めたいと思います。

今年も多くの皆さんと音楽を分かち合えるようなライブハウスになれるよう精進したく存じます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2017年 元旦 Nap 代表 竹村 スタッフ一同。
























 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

# by Nap-takemura | 2016-12-31 23:34
考えること(その76)

今年も残り二日で新しい年がやってきますね。日々一段と寒さも増してきてお正月が近いことを感じます。
Napはこの12月で無事15周年を今月で迎えることができました。
これもそれもこれまでご来場くださった多くのお客様、そして多くの出演者の皆さまのおかげと心より感謝しております。

本日(12/30)の昼の部では恒例のマリンバ奏者の長谷川剛さん率いるプロの打楽器集団による演奏が行われます。
そして夜の部は最終日の通常ライブの歌い納め、そして明日の大晦日は去年に引き続き人気ユニット「K.K.」さんのカウントダウンとなります。
このように長きにわたりご縁のあるアーティストの演奏を聴けることは仕事冥利に尽きます!

さて、残りわずかの2016年、今年もいろんなことがありました。
まずは来年が良い年になることを祈り、残りのライブを多くの皆様と楽しめたら幸いです。
お時間がある際はぜひご来場のほどよろしくお願い申し上げます。
Napスタッフ一同。























                     
      
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 

# by Nap-takemura | 2016-12-30 13:53