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Napの考えること Nap Acoustic Live http://www.hiyoshinap.com

by Nap-takemura

はじまり。

考えること(その105)



あっという間に2月になりました。世の中は2020年になって、ずっと言われ続けてきた気候変動の話や新型ウィルスの収束の行方等々、新旧様々な話題が大小様々なメデイアを賑わしています。


ここNapでも約1ヶ月過ぎましたが、出演者の方の歌やMCを聞くにつれ、一人ひとりの物語はまた別個にあって、そんな世の中の流れの中でもしっかりと自分の場所で立って奮闘している姿をみることができます。それが自分の力にもなるし、音楽の力でもあることを改めて思う今日この頃です。


さて、もう新年の挨拶も消えて、花粉も気になる時期ですね。個人的なことで恐縮ですが、僕は昨年暮れから始めた部屋の片付け(いわゆる断捨離)にやっと終わりが見えてきました・・・・(苦笑)。


誰かも言ってましたが、シンプルにすることは何も思想だけでなく、物理的にも必要なことなんだなあとしみじみ感じます。小さな達成感を感じるほどでした!


Napは今年も少しずつプチリニューアルを計画しています。企画内容も含め、Napらしさとは何ぞや、をテーマにしていきたいと考えております。


重ねてこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

(窓辺にすっぴんの太陽が気持ち良く届く朝にて。)

2020年2月8日 Nap代表 竹村龍彦 




























# by Nap-takemura | 2020-02-08 13:04

スーパー職人。

考えること(その104)

人間の骨は5年ほどで新しいものになるそうですが、考えてみましたら、Napの機材もほぼ新しく変わっていることに気づきました。

18年も経ち音響だけでなく、店内の建具や空調設備等々も適宜メンテナンスをしてきましたが、Napにはスーパー職人さんが二人おられます。

その一人は音響関連でいつも適切なアドバイスをくださる、Kさん。そしてもうひとりは、Napの開店から経験豊かな技術とセンスをもって、あっという間に速やかになんでも解決してくださる、スーパー大工さんの、Aさん!

そんな二人のスーパー職人さんのおかげで Napは理想のカタチをこれまで長くキープすることができていると感謝しています。いつもありがとうございます! Napはつくづくも人にも恵まれてきた店だなと感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、2019年もあと1日となりました。今年は自然災害が多くて国内どこもかしこも何らかの被害がありました。

まだまだ復旧できずに不安な中、新年を迎える方もたくさんいらっしゃると思うと胸がいたみます。1日も早い復旧を心から祈ります。

悲しいこと、苦しいこと、憤るようなことも毎年ありますが、良いことや楽しいこと、嬉しいことも数えれば今年も沢山ありました。それを数えながら新年を迎えたいと思っています!

2019年もたくさんの皆様がご出演くださいました。そしてご来店くださいましたお客様にも改めて感謝申し上げます。

インフルエンザや風邪など、手洗いやうがい等々しつつ皆様もご自愛くださいませ。
来年が皆様にとって更なる良い年でありますように!!
2019.12/30 Nap代表 竹村龍彦 スタッフ一同。






































# by Nap-takemura | 2019-12-30 20:38

仕事冥利。

考えること(その103)



来年の東京オリンピックではここ横浜日吉にある、慶應義塾大学が英国代表チームの事前キャンプをホストとして受け入れるそうです。そのせいかどうか、最近はよく外国の方を街に見かける気がいたします。


そしてまた、新しい駅(すでに開通した駅もありますね。)もいくつかできるようで、日吉へのアクセスも増えることでしょうし、ますます活気のある街になりそうな予感です。


さて、今年もあと1ヶ月を切りました。今日は暖かですが、昨日は雨風が激しかったりでジェットコースターのような毎日ですね。どうか皆様も体調管理にはお気をつけくださいませ。


毎年この時期に感じてしまうのが、何かをやり残した感、です。Napは2001年12月生まれなので、開店から18年となりますが、この18年間には多くのライブハウスが生まれました。その中でNapも他の店同様に「Napらしさとは何ぞや」、を追求してきたつもりです。


毎年、世の中の空気も微妙に変化を遂げていることを感じます。テクノロジーの発達の影響も多いと思います。その中でNapも自然と変化した部分もありました。しかし、原点だけはこれからも忘れないように心がけたいものです。


その原点は何と問われたら、その真ん中にあるものは、音楽で自分が救われたように、音楽で誰かの心を揺り動かしたい、楽しませたい、という思いを持ったアーティストに出会える場所にしたい、ということです。


ステージに立つミュージシャンから、希望や勇気をもらう瞬間があります。時に立ち止まり、自信を失い、気持ちが滅入ったりする時、そんな時に限って、ライブのパフォーマンスに触れて、やはり音楽は素晴らしいもんなんだなあー、と感じ入る時があります。仕事冥利と思える瞬間です。


また、時に音楽を奏でることと、聴くこととの感性は別個のものではないかと考えることもあります。ただ単に音楽が好きだからだけではステージに立ち続けることはむつかしいものです。


理屈抜きの「心の叫び」がそこにあって、その中心に据えられた、音楽を一緒に楽しみたい、この気持ちを伝えたい、そんな音楽にこそ本当に人の心を動かす力が備わっているのかもしれません。


だからこそ。単に歌がうまい、演奏が良い、楽曲の完成度が高い等々の問いだけでは決して測れない、そのアーティストの音楽への向き合い方に共感できるような、そんな感性を手に入れ、輝く光(今夜の三日月のような!)のように磨いていけたらと願っています。


自分だけが持つフィルターを通して、自分の中の奥にしまってある真実な言葉をたくさんちりばめ、ベタな言葉でもいいから自分の中にある「愛」のある言葉に寄り添うメロディを掘り起こしたい。そんなミュージシャンにこれからもたくさん出会えたら幸せです!


残り1ヶ月弱。どうぞお時間が許す限り、Napへも足をお運びください。真剣に音楽と格闘しているミュージシャンにきっと出会えるはずです。


そしてまたこうして18年目を皆様とともに迎えられることに心より感謝申し上げます。素敵な年末と新年を迎えられることを祈りつつ。

2019.12.3 Nap代表 竹村龍彦






























# by Nap-takemura | 2019-12-03 18:45

音楽人。

考えること(その102)



たった一人でもいいからその歌が届いたならそれでもう充分だ。と、書けば異論が飛び交うこと請け合いだが、先日、某アーティストと話しながら僕は心の中でそんなことをふと思っていた。


そもそも歌をつくり始めるきっかけは人それぞれだから、例えばコードを少し覚えたら何だか曲ができていた、という人もあれば、好きなあの娘のことを想ってつくったのが手始め、ということもよくある話。


シンガーソングライターとして数年も歌い続けると、曲もそこそこに増え、目指す目標にも散々ぶつかって、ある時期に到達すると、さあてと、これから何のために歌をつくるか、なんてことだってある。そんなときタイミング悪く、誰かにあなたのモチベーションって何? なんて聞かれたらきっと僕は答えられない。


家に帰って、そうねえーオレって何をきっかけに音楽を始めたっけ? なんて考え出し始めたらすぐさま宇宙に飛んでいってブラックホールに突入してしまう。常に変化している日常に自分の思考も同じく変化し続け、もはや原点などというものは、火星よりもさらに遠くの距離に置かれている感がある。


プロになるために商業的な音楽をつくりたいと願ったこともあるだろうし、純粋にアーティスティックに音楽を追求したことだってあるかもしれない。そんなミュージシャンは多い。多種多様な芸術の中で音楽を選んだ人々。というか、そこに魅せられた人々。一つ言えるとしたら、むしろ考えるべきことは、今の自分にとって音楽はどの位置に存在しているのか、ではないか。


最初の話に戻るが、たった一人の人間に褒められることの喜び。これもきっと誰しもが一度や二度は経験していることだろう。その時に、相手がお世辞含めて言ったかどうかは別として、音楽を通じて交換した言葉であることに意味があると思う。さらに自分のつくったものが本当に誰かの心を揺さぶったとしたら十二分に歌をつくった意味は大きい。その喜びを感じられたならミュージシャン冥利に尽きるはずだ。


閑話休題。


台風で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。1日も早く日常を取り戻せることを祈ります。

2019.10/26 Nap代表 竹村龍彦































# by Nap-takemura | 2019-10-26 17:23

想像力。

考えること(その101)



普段は車での移動が中心の生活ゆえ、たまにバスや電車に乗るとある意味、新鮮な気分を味わうことがあります。昨日は蒸し暑い夕暮れ時にバスに揺られながら、怒涛のごとく人があふれる横浜駅に向かいました。


せわしく歩くサラリーマン風の人、のらりくらり歩く学生たち、荷物を抱えた老人等々。ひっきりなしに人が行き交う賑やかな地下街を分け入りながら、新しく据えたばかりのエレベーターを上ったり下ったりしながらやっとJRの改札口を通る。それだけでもうけっこうなストレスでした。


ようやく駅のプラットホームに立つと今度は目の前を小さな男の子がせわしなく小走りしている。母親らしき隣の女性は無関心。ここはガードのない線路だから危なっかしくてしょうがない。ここでまた小さなストレスがプラス。


やがて思ってたよりも空いていた車両が近づいて来て少し安堵。順番を待ってゆっくりと乗車し、ドア付近の吊り革につかまり夕闇迫る窓をぼんやり眺めていたら、ふと思いました。


そうだよなー。こうやってみんなライブハウスに来ているのだと。満員の電車ならなおさらにたいへんだ。大切なギターもぶつけられないようにと気も使うだろうし、場所を取る分、人の目も気になることだろう。


やっと駅に着いて、ギター背負って(持って)商店街を抜け、店の急な階段を降り、扉を開けたら、やっとギターを置ける。そしてリハーサル出番を待ちながら準備。


緊張の面持ちでサウンドチェックを終えて、オープンまでの少しばかりの時間を利用して、ご飯したり、一服したりしつつ本番を待つ。


開場した後は、楽屋やホールで立ったり座ったりしては、お誘いしたお客さんは来るかな? あの歌は上手くいくかな? なんて考えながらそわそわなんかもするかもしれない。そうやって、自分の大切な時間をここNapで過ごすアーティスト。そんなこんなが頭をよぎった。


想像力ぜんぜん足りてないなあ、と。初心忘れるべからず、という言葉があるけれど、自分も歌い手として何度も経験していながらつい忘れてしまっている。もっと深い意味での想像力。もっと広い意味での想像力。それが何事にも一番に必要なもの。そう改めて考えさせられる一日でした。


さてさて。先だっての台風ではたくさんの被害がありました。特に千葉を中心に停電を含め甚大な被害がまだ続いているようです。一日も早い復旧を心から祈ります。


こんな時代だからこそ、せめてライブハウスの空間では平和を感じたいものです。音楽を通して、そのような空気をつくれたならと願います。季節の変わり目の今日この頃、皆様もご自愛ください。そしてこれからもよろしくお願い申し上げます。


2019.9/12 今日は少し秋の風を感じましたね。Nap代表 竹村龍彦












































# by Nap-takemura | 2019-09-12 15:24