ステージ。
2019年 06月 13日考えること(その97)
つい先日、久しぶりに某老舗のライブハウスに行ってきました。たぶん、その場所を訪れたのは10年以上ぶりくらいになるかもしれません。
以外にも雰囲気も店内も最初の印象からあまり変わりなかったのですが、肝心要のお目当のアーティストのパフォーマンスは一生懸命さがよく伝わる良いライブでした。
普段、Napでリハから本番まで何度もそのパフォーマンスを観ているはずなのに、この日は自分が客観的にお客さん側として行ったからなのか、歌も演奏もいつも以上に心に響きました。
ライブとは、直訳すれば、生演奏、という意味になりますが、その、生、という言葉の意味の深さをあらためて考えさせられました。
Napには時々、近所に住んでいる方がフリーでご来店されることがあります。ある日その方にお帰りの際お声をかけたところ、そのご夫婦は、アマチュアの方の演奏する姿にご興味があるとおっしゃいました。
その言葉をふとそこで思い出しました。ライブで演奏する曲のクオリティも重要ですが、ステージに立って一生懸命に歌う、わずか30分足らずの関わりであっても、そのアーティストの人生の一部を同じく共有する時間でもあるのだ、と。
額に汗をかき、目を閉じ、真剣に自分の音楽を表現するために演奏しているその姿に僕自身その日とても清々しい気持ちになりました。
今日もまた多くの場所で誰かがライブを繰り広げています。そうやってステージに立ち、一所懸命に歌う姿にきっと何かしら力をもらえる瞬間があるのでしょう。いまさらな話ではありますが、Napでもそのような時間を多くの皆様と過ごせる空間となることを願うばかりです!
天候の定まらない日々がずいぶんと続いておりますが、ぜひお近くにお寄りの際はNapにも足をお運びください。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
2019.6/13 Nap竹村龍彦