Napの考えること

by Nap-takemura

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トライ。

考えること(その37)


どれくらいのミュージシャンが夢見ているだろう。あの憧れのステージに立ちたい、あのヒットチャートに名前を載せたい、あの音楽番組でインタビューを受けたい、あのCDショップで華やかにポスターを飾りたい、等々・・・。だけれどそれを果たせる数が物理的に決まってしまうのも確か。すべての才能あるミュージシャンがそれを得ることはできない。だから人はあとは「運」だけという。運をつかむ方式はもちろんなくそれをつかんだ人の話にも方程式はない。だから運というのだろうが・・・。しかしその夢物語に向かっている人は幸せであることもまた確か。夢があるということは目的があるということ。すくなからず意味のある日々を送っているということ。こんなことを書くとなにやら理屈っぽい文章になりそうだなあ・・・。ではちょっと横道にそれてみましょうか。

さて、Napで長い年月続けて出演しているアーティストも実は少なくない。考えてみると彼らにはひとつの共通点がある。それは常に新しい曲をつくり続けているということ。毎回新しい気持ちでライブを行っているという点だ。今日初めてNapに出演するアーティストとなんら変わりない。それは古い皮膚を脱ぎ捨てて新しい皮膚を身に付ける生き物に似ている。常に活性化されてゆく状況。これならマンネリする状態にはなるはずもない。それを才能といってもいい。続ける才能とはよくいわれるが、それは言い換えれば、才能がなければ続けられないともいえる。

しかし音楽で有名になりたい、それでいつか飯を食っていきたい、ただただそれだけを願い、音楽活動もそれだけに集約されていくとどのみち行き詰まってしまう。本人も気づかないまま音楽というものに縛られた人生にさえなる。純粋にもう音楽を楽しめない状態。それはちょっと哀しい。僕にはそんな時期があった。本当のプロのミュージシャンと自分の違いは何かと。才能なのか人間性なのか、はたまた「運」であるのだろうか等と。しかしそれ自体考えることはやはりナンセンスなのかもしれない。

ただ、先に紹介した彼らにはチャンスがあるといえる。続けられる才能があるということはプロとして必須条件のひとつだと思うから。最初は誰しもがみんなずっと音楽を続けていこう考えて始める。しかし何かしらの理由でいつしか音楽から離れてしまうことが多い。それが現実。

もし、いまライブを楽しめないと感じる時があるとしたなら、それは目的(ただプロになりたいというだけの)だけに縛られている状態なのかもしれない。だとするならそれを克服するためのやり方はたったひとつだ。自分の音楽ともう一度きちんと向き合うしかない。人を感動させる音楽を自分は創れるか。自分の表現したいかたちにできているか。そして相応の評価をもらえているか。そんなことが次へのステップになるような気がする。なんにせよトライあるのみ!
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by Nap-takemura | 2009-03-19 06:34