Napの考えること

by Nap-takemura

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二周年

Napの考えること(その11)


おかげさまで無事二周年記念イベントを楽しく開催させていただくことができました。ご参加iいただいた多くの皆様、ほんとうにありがとうございました。

さて、今日はすこし長いお話をさせていただいてもよろしいでしょうか。よろしかったらお付き合いください。

Napは12月22日がOPENの日でした。そのために、師走のまっただ中いろいろな準備に追われていた当時の細々とした事をこの時期になると思い出します。

この仕事を始めると決めた時は自分の家族以外のすべての方が身内も含め知人友人のほとんどが反対されました。もちろんすべての方が心からの心配を込めてですが。

ライブハウスのことはもちろんのこと、数年の間だけ会社役員という立場で少しだけ経営的立場を学ぶ機会があったという経験だけでは、当然まわりの人間が心配するのは理解できました。しかし、自分の中にははっきりとした、ちょっとおかしな表現ですが、「漠然とした確信」というやつがありました。うまくニュアンスが伝えにくいのですが、「今のこの自分にはもう一度音楽に立ちかえることが最良だ」と、そんなふうに思いつめるところがありました。だからもう誰が反対しようが、どんな困難がこれから待ち受けていようがすでに自分の中ではもう決めていました。

そして、いざこの計画を実行に移すとなった時に、わたしの中には迷いも不安も不思議な程多くはなかったのです。それはきっと、「どんなライブハウスにしたいのか」、という基本的なコンセプトがすぐにできてしまったからなのだと思います。

それは、これまで自分が長い間うたってきて様々なライブハウスで、その時代の、そのハコで歌い、そしてその日に一緒に対バンしたアーティストやスタッフとも接してきたことが知らずのうちに自分の中に経験として自然と蓄積され残ってきたからなのかもしれません。

 だから答えは簡単でした。「いまのこの自分が歌いたいと思えるハコを想像すればいい」。そのたったひとつだけを考えてNapは計画しました。そんなNapが今このようにたくさんの方に囲まれて無事二周年を迎えられたことにほんとに感謝しています。そしてこれまで支えてくれたすべての方々に感謝したい気持ちです。

さて、話は少々変わりますが、誰しもが考えることかもしれませんがわたしも最近よく考えます。「自分の内なる声はなにを自分に訴えているのか」。焦っている時、余裕のない時、人を憎むような寒々しい気持ちに心が覆われてしまっているときに自分は今一体何をしたいのか、ほんとうに幸せになりたいのかがよく分からなくなりますそんなときにわたしはよく自分の若い頃を思い出します。一番好きな歌をうたっているステージにたつ自分をです。そして考えます。あの頃の自分がもしここに立っていたらどう思うか。それはこの店を始めた原点を見つめるに一番容易い方法です。

二十代の頃は12月が嫌いでした。なぜかこの時期になると、いつも自分が取り残された人間に思えてしまうからです。実は今もあの頃の自分とちっとも変わりません。12月はやはり苦手です。でもNapは皮肉(!?)にも12月22日に生まれたライブハウスです。これからも毎年12月に周年イベントが行われる訳です。

そして昨日のイベントで歌うみなさんの姿を見て、わたしはまた自分の二十代の頃を思っていました。今日彼らがどんな思いを持ってステージに立っていたとしても、それはきっと必ず自身の心の中に決して消えて無くなるような決してそんなものではなく、どんな大きさのものかは分からないけれど、きっとこの先心の奥底で消えない宝物のひとつとして積み上げられているのだろうな、と。そんなことを感じながら彼らの演奏に耳を傾けていました。

来年はもっとわたしもステージに立とうと思っています。みなさんと同じようにやはりもっともっと音楽が必要だからです。
 
Napはこんなド素人の人間が経営している小さなライブハウスです。しかし、わたしの確信は今も変わりありません。それは、「今も昔もそしてこれからも音楽を純粋に本当に必要としているのなら続けていく」、ということです。それを忘れないでいたいと思っています。

いよいよ三年目に入ることになったNapがこの先も二十代のあの頃の自分が出たいと思うようなライブハウスであるのかどうか。それをこれからも問い続けながら格闘していきたいと思っています。

昨日は多くの皆様に二周年を祝っていだだきまして本当にありがとうございました。心からお礼申し上げます。

皆様に感謝を込めて。
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by Nap-takemura | 2003-12-22 07:58