お米。
2009年 01月 19日
考えること(その36)
いまや俳優としての名前の方がしっくりとくる「泉谷しげる」。その彼が1975年に井上陽水、よしだたくろう、小室等らと立ち上げたのがフォーライフレコード。そこの第一弾アルバムが泉谷しげるの「家族」だった。生々しいギターの音色。余計な装飾の一切を削ぎ落とした勢いのあるアレンジ。そしてなんといっても泉谷しげる独自の詩の世界。ラスト曲まで一気に聴かせてくれる。やはり邦楽の肝は歌詞だ。日本語が言語として違和感なくメロディに乗り、しかも言葉が音楽だからこそ生きてくると思わせる歌詞。母国語の音楽の強みはそこが大きい。このアルバムは基本的にはフォークだがジャンルを越えた迫力ある音がぎっしり詰まっている。どれもこれもギター一本で充分成り立つ歌ばかり。ご飯でいうところのお米のように一粒一粒が立っている。光っている。それが達成されている。だからおかずは邪魔さえしなければなんでもいいのだ。まずいはずがない。ビートルズやディランの歌がそうであるようにもう最初の数秒で持っていかれる世界。すばらしい音楽はそこらじゅうにころがっている。
いまや俳優としての名前の方がしっくりとくる「泉谷しげる」。その彼が1975年に井上陽水、よしだたくろう、小室等らと立ち上げたのがフォーライフレコード。そこの第一弾アルバムが泉谷しげるの「家族」だった。生々しいギターの音色。余計な装飾の一切を削ぎ落とした勢いのあるアレンジ。そしてなんといっても泉谷しげる独自の詩の世界。ラスト曲まで一気に聴かせてくれる。やはり邦楽の肝は歌詞だ。日本語が言語として違和感なくメロディに乗り、しかも言葉が音楽だからこそ生きてくると思わせる歌詞。母国語の音楽の強みはそこが大きい。このアルバムは基本的にはフォークだがジャンルを越えた迫力ある音がぎっしり詰まっている。どれもこれもギター一本で充分成り立つ歌ばかり。ご飯でいうところのお米のように一粒一粒が立っている。光っている。それが達成されている。だからおかずは邪魔さえしなければなんでもいいのだ。まずいはずがない。ビートルズやディランの歌がそうであるようにもう最初の数秒で持っていかれる世界。すばらしい音楽はそこらじゅうにころがっている。
by Nap-takemura
| 2009-01-19 10:29