富士山が見える元旦。あけましておめでとうございます!!
2021年 01月 01日考えること(その120)
あけましておめでとうございます!!
たぶん初めてかなと思うのですが、元旦の今日、車で少し走りました。いつものようにiTunesをシャッフルで聴いてましたら、井上陽水の「桜三月散歩道」が曲が流れました。相変わらず心染みるメロディや透明感のある歌声が素晴らしいな、と感嘆しつつ聞いていたのですが。
ずいぶんと歌声が聞きとりにくいな、と感じ、自分の耳が変になったのか? と思っていたら、次にその昔に大ヒットした「心もよう」が流れだしました。今度はかなり歌が前に出てくる感じです。
日本で初めてアルバムで100万枚突破したのが、この井上陽水の「氷の世界」です。かの矢沢永吉が100万枚売れるアルバムとはどんなものか、と聞いて、なるほど、と唸った、いう話さえある完成度の高いアルバムです。
そのアルバムの中に同じく収められた曲でこんなにもバランスが違っている。もしかしたら「心もよう」はシングルで先行発売したために、マスタリングのバランスが違ったものになったかもしれません。
その事実はよくは分かりませんが、まだまだ新たな発見もあるのですね。しかし当時学生だった頃に聞いたときは、まったくそんなことは考えず、黒光りしながら回転を続けるアナログ盤の針を見つめながら、一ミリも身動きもできないほどに感動しながら一人で部屋で聞いていた情景が今も鮮明に思い浮かびます。
今は誰でもやろうと思えば簡単にそれなりのクオリティの音源を制作できますね。僕もずいぶんとはまった時期があります。その名残で部屋には必要のないピンケーブルが山ほどあります(苦笑)。もう使う日なんか来ないのに・・・、どうしても捨てられずに今年も箱にしまったままです。
話が脇にそれましたが、音源の制作をしていて誰しもが一番悩むのが、最後のミックス&マスタリング作業ですね。歌とギターのバランス、リバーブの種類やタイム、深さ等々。やればやるほどドツボにハマるパターン。きっと経験のある方はうなずいているでしょう。
いくら高い機材を揃えたとしても、結局、最後の全体のバランスによって、意図する方向から離れてしまったら台無しです。それがわかっているからこそ、むつかしい。
でもでも、です。リスナーはそれを超えたところで聞いているのも確かです。先の陽水のアルバム然りです。学生の頃の自分が音楽をどんなふうに聞いていたか。音のバランスなんかは気にしていません。ただ聴いているのは、その歌の歌詞とメロディ、歌声。この三つがやはり最重要です。
当然、音もバランスあっての聞こえ方ではありますが、、もしミュージシャン志向であって、エンジニア志向でないのなら、突き詰めていくところの肝腎要のところは、曲づくりと演奏力、アレンジ力、そしてもちろん歌唱力。こちらを磨くことが当然に最優先ですね。
多少、音源のクオリティが低くても、楽曲がよければ感動を与えてくれます。自分の心の機微を歌詞やメロディーに変える力は自分の中から掘り出すわけですが、たくさんの素敵な歌を知り、カバーすることで勉強になることも多いですね。
そしてなぜこの歌が自分の心をぐっと動かすのか。それを探ってみるのも楽しかったりします。例えば、いつの時代もヒット曲がある、「中島みゆき」は昔の古い曲でも時代が追いついたように急にスポットが当てられたりするから驚きです。
年代的に発売同時期にリアルタイムで聞いてましたが、若かった自分にはよくわからない歌も多かったです。でも今聞いたりすると、しみじみと素晴らしい歌詞が多いんだなあと感じます。悲しくてさみしい歌でさえ、なぜか勇気や力が与らえる気分になります。それはまるで魔法のようです。
このような素敵な曲は誰が歌ってもその素晴らしさの片鱗を見せてくれます。そしてそんな歌に出会うと幸せな気持ちを思い出します。音楽が素晴らしいなと思う瞬間です。
今年もきっと名曲がたくさん生まれ、いろんな場所で披露されることでしょう。それがライブハウスでなくても、です。しかしできれば同じ空間で同じ屋根の下で音楽を楽しめることの方が最高であることに変わりはないでしょう。
どうかこの状況が1日も早く収まることを祈るばかりです。今年が皆様にとって素晴らしい年となりますように。心からお祈り申し上げます。
2021年元旦 今朝は雪化粧した富士山がよく見えました! Nap代表竹村龍彦
✳︎<Napよりお知らせ!!>
2001年12月に日吉で産声をあげた、「Nap」は2020年12月、日吉から白楽への移転しました。