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Napの考えること Nap Acoustic Live http://www.hiyoshinap.com

by Nap-takemura

考えること(その120)



あけましておめでとうございます!!

たぶん初めてかなと思うのですが、元旦の今日、車で少し走りました。いつものようにiTunesをシャッフルで聴いてましたら、井上陽水の「桜三月散歩道」が曲が流れました。相変わらず心染みるメロディや透明感のある歌声が素晴らしいな、と感嘆しつつ聞いていたのですが。


ずいぶんと歌声が聞きとりにくいな、と感じ、自分の耳が変になったのか? と思っていたら、次にその昔に大ヒットした「心もよう」が流れだしました。今度はかなり歌が前に出てくる感じです。


日本で初めてアルバムで100万枚突破したのが、この井上陽水の「氷の世界」です。かの矢沢永吉が100万枚売れるアルバムとはどんなものか、と聞いて、なるほど、と唸った、いう話さえある完成度の高いアルバムです。


そのアルバムの中に同じく収められた曲でこんなにもバランスが違っている。もしかしたら「心もよう」はシングルで先行発売したために、マスタリングのバランスが違ったものになったかもしれません。


その事実はよくは分かりませんが、まだまだ新たな発見もあるのですね。しかし当時学生だった頃に聞いたときは、まったくそんなことは考えず、黒光りしながら回転を続けるアナログ盤の針を見つめながら、一ミリも身動きもできないほどに感動しながら一人で部屋で聞いていた情景が今も鮮明に思い浮かびます。


今は誰でもやろうと思えば簡単にそれなりのクオリティの音源を制作できますね。僕もずいぶんとはまった時期があります。その名残で部屋には必要のないピンケーブルが山ほどあります(苦笑)。もう使う日なんか来ないのに・・・、どうしても捨てられずに今年も箱にしまったままです。


話が脇にそれましたが、音源の制作をしていて誰しもが一番悩むのが、最後のミックス&マスタリング作業ですね。歌とギターのバランス、リバーブの種類やタイム、深さ等々。やればやるほどドツボにハマるパターン。きっと経験のある方はうなずいているでしょう。


いくら高い機材を揃えたとしても、結局、最後の全体のバランスによって、意図する方向から離れてしまったら台無しです。それがわかっているからこそ、むつかしい。


でもでも、です。リスナーはそれを超えたところで聞いているのも確かです。先の陽水のアルバム然りです。学生の頃の自分が音楽をどんなふうに聞いていたか。音のバランスなんかは気にしていません。ただ聴いているのは、その歌の歌詞とメロディ、歌声。この三つがやはり最重要です。


当然、音もバランスあっての聞こえ方ではありますが、、もしミュージシャン志向であって、エンジニア志向でないのなら、突き詰めていくところの肝腎要のところは、曲づくりと演奏力、アレンジ力、そしてもちろん歌唱力。こちらを磨くことが当然に最優先ですね。


多少、音源のクオリティが低くても、楽曲がよければ感動を与えてくれます。自分の心の機微を歌詞やメロディーに変える力は自分の中から掘り出すわけですが、たくさんの素敵な歌を知り、カバーすることで勉強になることも多いですね。


そしてなぜこの歌が自分の心をぐっと動かすのか。それを探ってみるのも楽しかったりします。例えば、いつの時代もヒット曲がある、「中島みゆき」は昔の古い曲でも時代が追いついたように急にスポットが当てられたりするから驚きです。


年代的に発売同時期にリアルタイムで聞いてましたが、若かった自分にはよくわからない歌も多かったです。でも今聞いたりすると、しみじみと素晴らしい歌詞が多いんだなあと感じます。悲しくてさみしい歌でさえ、なぜか勇気や力が与らえる気分になります。それはまるで魔法のようです。


このような素敵な曲は誰が歌ってもその素晴らしさの片鱗を見せてくれます。そしてそんな歌に出会うと幸せな気持ちを思い出します。音楽が素晴らしいなと思う瞬間です。


今年もきっと名曲がたくさん生まれ、いろんな場所で披露されることでしょう。それがライブハウスでなくても、です。しかしできれば同じ空間で同じ屋根の下で音楽を楽しめることの方が最高であることに変わりはないでしょう。


どうかこの状況が1日も早く収まることを祈るばかりです。今年が皆様にとって素晴らしい年となりますように。心からお祈り申し上げます。

2021年元旦 今朝は雪化粧した富士山がよく見えました! Nap代表竹村龍彦


✳︎<Napよりお知らせ!!>

2001年12月に日吉で産声をあげた、「Nap」は2020年12月、日吉から白楽への移転しました。
日吉で生まれ白楽で育つ、をキャッチコピーにこれからも、アコースティックの音楽とたくさんの方に届けたいと思います。

そこで、この120回目の「Napの考えること」の投稿を節目に新しいブログをスタートいたしました。

第一回目の投稿はこちらです!

https://tatsuhikotakemura.blogspot.com

今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

2021.1/19 Nap代表竹村龍彦











































































# by Nap-takemura | 2021-01-01 17:31

師走の今日。感謝にて。

考えること(その119)



三ヶ月半ぶりに髪をやっと切りました(苦笑)。そういえば、日吉のお店を始めた頃も武田鉄矢さんのように長い髪になっていたことをいま思い出しました。


心を亡くすと書いて「忙しい」。心が荒れると書いて「慌ただしい」。日本語はよくできていますね。個人的には、パーマン2号があったらとつい考えてしまうような一年でした。


しかし、2020年12月12日には、皆様の応援のおかげで白楽での「Nap」がスタートができましたことは本当に奇跡的なことだったと、改めて皆様には感謝申し上げます。


気づくと今年もあと二日となりましたね。新たな2021年がやってきます。きっとまた良いことも良くないこともあることでしょう。そんなときは今年の経験を活かし気持ちだけは常に前を向いていこうと考えております!


いまは不安を煽られるだけのニュースが流れる日々ではありますが、きっと多くの方とまた一緒に音楽を楽しめる日が来るはずです。それを信じて地道に歩んでいきたいと思います。


来年が皆様にとって素晴らしい年でありますよう心からお祈り申し上げます。

重ねてこれからもどうかよろしくお願い申し上げます。

2020.12/30 有限会社FISH/Nap 代表 竹村龍彦

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# by Nap-takemura | 2020-12-30 20:44

考えること(その118)



2020年12月12日、やっと今日から白楽での新たな一歩を踏み出します。日吉の頃からずっと応援してくだっさったアーティスト、お客様、そして表に立たずとも陰ながら応援してくださった方も含めて心より感謝申し上げます。


工事の途中途中での写真も載せたいと思いながら、想像以上に、全く心と体の余裕がなく、今日に至ったことをお許しください。


Napはいつも多くの職人に恵まれます。何よりもまずは、2001年開店した日吉の最初のお店の時からのお付き合いの匠のAさんには多岐にわたり今回も力を注いでいただきました。まるで身内のような温かさを持って、立ち止まりそうな私たちの背中を常に押し続けてくれました。


そして日吉での解体から、白楽での工事の全体までをも監督していただき、その経験と実績に基づいた要所要所でのアイデアや意見はどんなにか私たちの支えになったか言葉にならないほどです。


音響のKさんにもまたお世話になりました。いつもお忙しい中こちらの希望を親身に聞いてくださり速やかにご対応いただき感謝です。


新しい出会いもたくさんありました。防音工事の若社長さん、ベテランの職人さんと若い職人さん、プロとして技や細々としたアドバイスはとても勉強になりました。


また、この六角橋商店街での老舗のお店を営む大家さんと縁を繋いでくれた不動産者の社長さんTさんにもお礼申し上げます。懐の深そうな大家さん始め、こんな素敵な場所で再スタートできることは光栄な限りです!


日吉から白楽への引っ越し屋さんや解体工事屋さん、移転に伴い対応してくださった、酒屋さんやメーカーの担当者さん、白楽でのエアコン工事業者の社長さん等々、それこそ数え上げたらキリがありません。その全ての方々にもお礼申し上げます。


今日からNapは白楽でのスタートです。まだ新型ウィルスの猛威は世界を不安にさせています。その中、新しい新薬も出てきました。きっと良い方向に変わることを信じ、私たちも、三歩進んで二歩下がる(笑)精神で、気持ちを引き締めて精進したく思います。


つい先日、「暗闇を去らすためのポンプなどはない。暗闇を追い出すためには、ただ光を置くだけ。」と言う言葉をある書物に見つけました。「光」は「希望」とも言い換えてもいいでしょう。それを胸に刻み歩んでいきたいと思います。


2020年もあとわずかです。2021年が希望を実体として感じられるような年になることを祈ります!

新しい場所、白楽での「Nap」もよろしくお願い申し上げます。

2020.12/12 Nap代表 竹村龍彦 スタッフ一同。

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# by Nap-takemura | 2020-12-12 11:53

新しい気持ち。

考えること(その117)



日吉での営業最終日から今日でちょうど1週間です。僕にとってはあれから一年も経ったかと思えるほど濃い1週間でした。大小様々な決断を迫られる中、ああでもない、こうでもない、と迷いながら、しかし時間的には余裕がない、ということ。そんな日々を過ごしながら、あることを思い出しました。


ちょうど日吉Napを始める一年くらい前の自分がそうだったな、と。頭は相当に疲れていると分かっているけれど、ちょっと休もうという考えはすぐに目の前に積まれた課題を前にかき消されてしまう。絡み合う糸のような事の解決を試みるが、後から後から新しい問題が渋滞の車の列のように次々に押し寄せてくるような毎日。


そんな時はいっそ気分転換をすれば良いのにと、側から見たらきっと思うはずだが、そもそも自分がそんな冷静さを失っていることにさえ気づかない。音も立てずに静かに降り積もるチリのようにいよいよ自分の心の奥の鏡が曇っていくのを感じる。


そんなことの日々を繰り返す中、いよいよ限界と思い、当時勤めていた会社を突然に止めて、僕は日吉Napといういわば自分の城を築くことを決めた。今日それを思い出した。


すべて自分の責任に返ってくることを望んだあの頃、決して他人のせいにできない状況をつくることが、ベストだと感じた最大の理由は、自分の思うままに決断をして、その結果を誰のせいにもしないで受け入れること。それが一番、精神衛生上、良いことなのだ、と信じて始めた日吉の店。


だけれど、自分が興した仕事で例えそのトップで切り盛りしたところで、社会の枠のほんの小さな存在だが、やはり一つの歯車となって動いていることに何の変わりはない。会社員の頃と同じように、毎日たくさんの人間と関わることで仕事は成り立っていく。そんな当たり前のことをこの19年間働きながら、要所要所で肌で感じたものです。


結局は自分そのものとの戦い。大袈裟に言えばそういうことになる。昨日も今日もたぶん明日も大小様々な決断にまた迫られながら働き続ける。決して大上段に構えたりしないで、コツコツと自分のやれることをする。そんなシンプルな考えをまたつい忘れてしまっている自分。そのこともまた思い出します。


こんな時にこそ、無理くりに音楽を聞いたり、ギターを爪弾いたりする時間をつくるべきですね。無意識に音楽を求めていた若かりし頃の熱情はなくとも、意識的に形から入る熱情でもって、そんな時間をつくるべきだ。と、へ理屈のようなことを今の自分に投げかけたいと思いました(苦笑)!


白楽の「Nap」。まだ全貌をお見せできないのですが、新しい場所、新しい空気、新しい音。そして当然のように新しい壁や床、カウンター、シンクやトイレ等々、皆様を快く受け入れるための準備が着々と整い始めています。所々には懐かしいものもそのまま残っていたりもします。


ここ数日は新型コロナの第三波の話題がメディアを賑わしています。僕も不安な気持ちや不穏な面持ちになる時もありますが、朝沸かすいつものコーヒーの味や昼ご飯や、深夜の穏やかな静けさもほんの少し心を安らかにしてくれます。


新しい場所、白楽での「Nap」オープンまで、もう残すところ3週間程となりました。新しいこの店が皆様に喜んでもらえる場所になるように、さらなる努力をしたく思います。どうかこれからもよろしくお願い申し上げます。

2020.11/22 Nap代表 竹村龍彦


Nap Acoustic Live

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# by Nap-takemura | 2020-11-22 04:35

考えること(その116 )



コロナ騒ぎで世間がソワソワし出した4月のある日、僕とカミさん(旧姓新山)は、近所をいつものように散歩してました。そこで、僕はずっと考えていたことを話すことにしました。


日吉Napも他のハコ同様にキャンセルが相次ぎ、先には暗雲だけが立ち込んでいるという状況です。僕はおもむろに、カミさんに、「一応言っておくけど、店を閉める、という選択もあると思うんだ」と伝えました。


彼女はしばらくの無言の後、涙をスッとこぼしました。僕はタイミングが悪かったなあ、と後悔をしましたが、これ以上傷を深くしないためにも、いまはそれも視野において考えている、ともう一度言いました。


この時の彼女の涙はその後の自分に一つの変化を起こしました。閉めるのは簡単だが、続けることの策は本当にないのだろうか? と。


あれから半年以上が過ぎました。それからというもの右往左往の連続の毎日を過ごしました。きっとどの業種でも同じような状況だったと思います。


そんな気持ちの日々、常に二人の心に火を灯してくれたのはライブで見せてくれる皆さんのパフォーマンスでした。生き生きとして歌ったり話したりするライブを見るたびに、簡単に諦めることはできないなと感じました。


対バンの少ない日は僕も出演しました( 相当にたくさん! 笑笑)。空いた枠を埋めるため出演するのですが、それ自体、ライブへの初心を思い出す良い機会にもなりました。


移転することを決めてからの空き日には二人で考えつく路線の駅に降り立ち不動産や街を歩きながら数多くのテナントを巡り歩きました。そして白楽で新しい場所を見つけたのが10月中旬です。


それまでの間もその後もそれはそれはたくさんの方がこのコロナ渦に出演してくれました。レギュラーの方はイベントを企画してくれたり、黙々とブッキングを入れてくれることで支援してくれる方、ネットショップで遠い場所から支援してくれるお客様。また、これが19年の重みと言えると思いますが、相当に懐かしい人、しばらく音沙汰のわからなかった人等々とも新たな縁をいただきました。それは言葉にならないくらい嬉しいことでした。


そして、まだカタチもはっきりと見えない白楽の店に出演を早々に決めてくださったアーティストが多かったことにも励まされる思いでした。


このことは僕らに大きな希望を与えてくれました。仕事帰りの車の中でよく話したものです。次があってほんとよかった、と。もし、日吉で本当に終わったなら、その無念さは相当なものだったに違いないからです。


さて、いよいよ今日がそのラストの日となりました。全てには時がある、という11月のお題にはいろんな気持ちを込めています。


仕事冥利という言葉がありますが、この言葉も今噛み締めています。これまでの19年、僕らに希望を与え、支え続けてくれた多くの皆様のおかげでこれまで続けてくることができました。あらためて心より感謝いたします。


そして、来月の12/12(イッチニ、イッチニと一歩ずつ進めていきます!)には、白楽での新しいNapがスタートいたします。何卒これからもどうかよろしくお願い申し上げます

2020.11/15

日吉に愛を込めて。 Nap代表 竹村龍彦・絵津子 スタッフ一同。


Nap Acoustic Live

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# by Nap-takemura | 2020-11-15 10:19